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平成15年創業、僕が訪問マッサージの現場で大切にしてきた『仕事の姿勢』と『人との距離感』

平成15年創業、僕が訪問マッサージの現場で大切にしてきた『仕事の姿勢』と『人との距離感』

みなさん、こんにちは、川端です。

今回は少し肩の力を抜いて私がこれまでの歩みの中で感じてきた「仕事に対する姿勢」について、つらつらとお話ししてみようと思います。

思い返せば、私が「あおぞら治療院」を立ち上げたのは平成15年(2003年)のこと。

当時は「よし、独立だ!自慢のこの手(指圧マッサージ)と、とびきりの笑顔でお困りの方の体に寄り添って元気になってもらうぞ!」と意気込んでいた若手でした。

自分で言うのもなんですが(笑)
昔から「川端さんの笑顔を見ると、なんだかほっとするよ」と言っていただけることが多く僕自身も人と接するときは「まず自分から最高の笑顔で向き合うこと」と「相手が何を求めているか、細やかに気を配ること」を心掛けてきました。

それから20年以上。
私が一貫して歩んできたのは自力通院が難しい患者様のご自宅や施設へ直接お伺いする「訪問マッサージ」の道です。

山あり谷ありの濃密な日々の中で訪問マッサージの現場、そして治療院の経営や会長という立場を通して僕が大切にし続けてきた「4つのこだわり」をご紹介します。

1本の電話の向こうにドラマがある『患者様に寄り添う』本当の意味

訪問マッサージの事業を始めた平成15年から今日に至るまで僕が一貫してブレずに持ち続けている姿勢があります。

それは「問い合わせがあった患者様には、どこまでも愚直に寄り添う」ということです。

訪問マッサージのご相談をいただくとき電話の向こうからは切実で不安そうなお声が聞こえてきます。

「足腰が弱って一人で通院できなくなってしまった…」
「寝たきりの状態が続いて、体が固まって辛そうなんです…」

こうした問い合わせに対して私たちは単に「マッサージの予約枠を埋める」ような機械的な対応をしてはいけないと思っています。

不安でいっぱいになっている患者様やご家族のお気持ちを察し、まずは電話口からでも安心していただけるよう温かい言葉遣いと細やかな気遣いで丁寧にお話を伺うようにしています。

ただ、ここで一つとても大切なことがあります。
それは「何でもかんでもお引き受けすれば良いというわけではない」ということです。

お体の状態や症状によっては訪問マッサージだけではどうしようもないケース(急性の強い痛みや、まず専門医による精密検査や処置が必要な状態など)も当然あります。

そんな時「せっかくのお問い合わせだから」と無理に抱え込むのは患者様のためになりません。

「今の状態であれば、まず〇〇科の病院を受診された方が安全です」「マッサージではなく、こういった医療的アプローチが優先されます」と、できないことは誠意を持ってお伝えし、時には、ケアマネージャー等と相談し、然るべき医療関係者への橋渡しを行うなど対応します。

誠実に嘘をつかないこと。

それもまた相手の人生に真剣に向き合う本当の寄り添いだと信じているからです。

そして、私たちが力になれる状態であれば訪問させていただく際にはドアを開けた瞬間から「こんにちは!」ととびきりの笑顔でお邪魔します。

お体の不調で心が塞ぎがちになっている時こそ施術者のパッと明るい笑顔や一言の気遣いが緊張をほぐすきっかけになると信じているからです。

按摩マッサージ指圧の技術で筋肉の緊張を和らげ関節の可動域を維持・改善できるようサポートするのはプロとして当然のこと。

大切なのは「なぜその状態になってしまったのか」「患者様やご家族が本当はどう過ごしたいと願っているのか」という背景にあるストーリーに耳を傾け相手の立場に立ったお気遣いを重ねることです。

「昔みたいに自分の足でトイレに行けるようになりたい」
「つらさが和らいで夜ぐっすり眠れるようになってほしい」

こうした一人ひとりの想いや生活に寄り添い、おうちという一番リラックスできる空間で心を通わせながら施術を行うこと。

「症状を見るのではなく人を診る」

これが平成15年(2003年)からの僕の変わらない基本姿勢です。

ターゲットは患者様『だけ』じゃない?周囲を巻き込む『チーム訪問』

訪問マッサージを続けていて痛感するのは患者様は決して一人で戦っているわけではないということです。

おうちで療養されている患者様の後ろには日々心をくだいて介護されているご家族がいます。

さらに、ケアプランを立てるケアマネジャーさん、主治医の先生、訪問看護師さん、理学療法士(PT)さん、ヘルパーさんなど、たくさんの医療・介護関係者の方々がチームとなって患者様を支えています。

だからこそ、僕たち訪問マッサージ師の役割は患者様のお体をケアするだけにとどまりません

「患者様を取り巻く周囲の方々への細やかな配慮」が非常に重要なのです。

日々の介護で疲れ切っているご家族がいらっしゃれば「毎日本当にお疲れ様です。少しお茶でも飲んで休んでくださいね」とお声をかけたり、ご自宅でできる簡単なマッサージやケアの方法を優しくお伝えしたりする。

医療・介護関係者の方々には、「今日マッサージを行って、足のむくみがここまで和らぎました」「股関節の動きが良くなりました」と施術報告書や日々の連絡(ホウレンソウ)を通じてしっかり共有し、チーム全体の連携がスムーズに行くよう気を配る。

患者様ご本人はもちろん、ご家族も、ケアマネジャーさんもみんなが「あおぞら治療院に頼んでよかった」とホッと胸をなでおろせるような関係を作ること。

言ってみれば周囲をまるごと巻き込んだハッピーの連鎖をつくることこそが僕たちの訪問マッサージの真のミッションだと思っています。

規模拡大と『手放す勇気』スタッフを信じるって実は一番難しい?

おかげさまで治療院の規模が少しずつ大きくなり、ともに訪問に回ってくれるマッサージ師のスタッフが増えていきました。

経営者として非常にありがたい反面、ここで一つ大きな壁にぶち当たります。

それは「人に任せることの難しさ」です。

職人気質のマッサージ指圧師というのは、どうしても「自分が訪問した方が早い」「自分の手で直接施術した方が患者様も喜ぶはずだ」と思いがちです。

僕も最初はそうでした。

自分の技術や気配りの仕方を、そのまま全スタッフに完璧に再現してもらおうとしていた時期もあります。

しかし、ある時気づいたんです。
「スタッフ一人ひとりにも、それぞれの笑顔や温かさ患者様と打ち解ける素敵な魅力があるじゃないか」と。

任せるということは放置することではありません。

「何か困ったことがあれば、いつでも僕がバックアップするから笑顔で行ってきなさい!」と温かく背中を押すことです。

スタッフを信頼して現場を任せることでスタッフ自身が責任感と誇りを持って成長し結果として治療院全体が患者様から愛される組織になっていきました。

経営者として手放す勇気を持てたことは、僕にとっても大きな成長だったと感じています。

アウェーに飛び込め!他業種交流で知った『訪問マッサージの伸びしろ』

「マッサージ指圧師の業界って、実はちょっと外の世界と繋がりが薄くなりがちかも…?」

そんな危機感から僕は積極的にさまざまな他業種の方々との交流の場に顔を出すようにしてきました。異業種の経営者集会や地元のコミュニティ、福祉関連以外のイベントまで…

「川端さんって、いつも笑顔でいろんなところに顔を出すよね」と言われますが(笑)
アウェーの場だからこそ爽やかな笑顔と相手をリスペクトする気配りを第一に心がけています。

異業種の方々と名刺交換をして「訪問マッサージをやっています」と自己紹介すると面白いリアクションがたくさん返ってきます。

「えっ、マッサージって家にまで来てくれるの!?」
「歩行が難しい方で医師の同意があれば、保険を使って訪問マッサージが受けられるなんて知らなかった!」

そうなんです。

僕たちにとっては当たり前の知識も世間の皆さんからすれば「えっ、そんな素晴らしい仕組みがあるの!?」ということばかり。

いかに自分たちの仕事の魅力や訪問マッサージという制度が必要としている人に届いていないかを痛感しました。

だからこそ僕は、どんな場所でも隙があれば自分の仕事内容や指圧・あん摩マッサージがもたらす可能性を熱っぽく語るようにしています。

「僕たちの訪問マッサージは、単に気持ちよくなってもらうだけじゃない。寝たきりの方のつらさを和らげ、ご家族の介護負担を軽くし地域の在宅医療・介護を支える大切なインフラなんだ!」と。

他業種の方々と交流することで自分の仕事の価値を再確認できますし「もっとこの訪問マッサージを知ってもらいたい!」「他業種と組んで地域を元気にできるかもしれない!」というワクワクしたアイデアが次々と湧いてくるのです。

これからも『目の前の一人』と『業界の未来』に向き合って

平成15年(2003年)にあおぞら治療院を立ち上げてから今日まで私の根っこにあるのは「人と人とのつながりを大切にする」というシンプルな思いです。

ご自宅で待っている一人の患者様に笑顔で寄り添うこと。
患者様を支えるご家族や医療・介護スタッフに細やかな気配りを見せること。
ともに現場を走るスタッフを信頼して任せること。
そして、他業種の方々とつながり訪問マッサージの価値を正しく広げていくこと。

これらはすべて、形は違えど人と真摯に向き合うという一つの姿勢に集約されます。

千葉県鍼灸マッサージ師会、そして協同組合としても会員の皆さんが誇りを持って訪問や施術に専念でき地域から必要とされ続ける未来をつくるために僕はこれからも笑顔と気配りを忘れずに全力で走り続けます。

…あ、もちろん、一日中車を運転したり施術をしたりで凝り固まった自分の体のセルフケアと表情筋のトレーニング(笑顔の練習?)も忘れずにやりながらですが!(笑)

これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!