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『寝ても寝ても眠い』の正体が、いびきだった話

『寝ても寝ても眠い』の正体が、いびきだった話

「昨日は7時間寝たはずなのに、朝からずっと眠い」

そんな日が、たまにではなく毎日続いているとしたら。

原因は疲れでも年齢でもなく、夜のいびきかもしれません。

実は私自身、睡眠時無呼吸症候群と診断され、今も治療を続けている一人です。

今日はこの病気のことと、私が寝る前にやっているちいさな習慣をお話しします。

一晩に何十回も、息が止まっていた

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。

のどの奥の気道がふさがり、10秒以上息が止まる。

それが一晩に何度もくり返されます。

太りぎみ、あごが小さい、扁桃が大きい、鼻がつまりやすい。

こうした条件が重なると起こりやすくなります。

やっかいなのは、本人がまったく気づけないことです。

眠っている間の出来事ですから、教えてくれるのはたいてい家族。

「あなた、ときどき息してないよ」と。

日本でこの病気の可能性がある人は、300万人とも900万人以上とも言われます。

推計にこれだけ幅があるのは、それだけ多くの方が検査を受けないまま過ごしているということでもあります。

『治療ひとつで終わり』ではありませんでした

私の場合も、始まりはいびきと、朝のだるさでした。

検査を受けてCPAPという機械での治療を始め、その後、口の中を広げる手術も受けました。

ずいぶん良くなったのですが、1年ほど経つとまたいびきが戻ってきて、今はマウスピースを使っています。

正直に言うと、「これで完了」という感覚はまだありません。

原因も症状も人によって違うので医師と相談しながら自分に合うものを探していくしかない。

そう実感しています。

いびきを放っておくと体は静かに疲れていく

息が止まるたびに体は酸素不足になります。

そのたびに血圧が上がり、心臓や血管に負担がかかる。

放っておくと高血圧や心臓の病気、脳卒中、糖尿病のリスクが高まることが知られています。

もうひとつ見過ごせないのが、日中の強い眠気です。居眠り運転や、仕事中の事故につながることもあります。

「いびきがうるさいだけ」では、済まないのです。

こんな朝が続いていたら、一度検査を

✔毎日いびきをかく
✔家族に「息が止まっている」と言われた
✔朝起きても疲れが抜けない
✔日中、強い眠気がある
✔朝、頭が痛い

思い当たる方は、呼吸器内科・耳鼻咽喉科・睡眠外来などへ。

自宅でできる簡易検査もありますので、まずはかかりつけの先生に相談してみてください。

寝る前にやっている、私のちいさな4つの習慣

ここからは、あくまで私個人が続けていることです。

①お風呂は、面倒でも湯船に

暑い日でもシャワーで済ませず、湯船に浸かる。
寝るときは腹巻きでお腹を冷やさない。
それだけでも寝つきが違う気がしています。

②指先のツボを、ゆっくりもむ

手足の指先には井穴(せいけつ)というツボがあります。
寝る前にやさしくもんでいると、すっと力が抜けて眠りに入りやすい。
私にとっては、寝る前の儀式のようなものです。

③首と肩を、ゆるめてから寝る

この病気があると夜のあいだ体が緊張した状態になりやすいと考えられています。
朝、首や肩が重いという方もいるのではないでしょうか。
私は軽く肩を回し、背中を伸ばしてから布団に入るようにしています。

④舌の「置き場所」を意識する

眠っている間に舌がのどの奥へ落ち込むと気道が狭くなります。
そこで日中から、舌先を上あごにつけておくことを意識しています。
ただし舌の体操が無呼吸そのものに効くかは研究でも結論が出ていませんので、あくまで習慣のひとつとして。

口閉じテープは相談してから

私は市販の口閉じテープも使っていますが、これは注意が必要です。

2025年に発表された研究のまとめでは効果の根拠は乏しく、鼻がつまっている人では窒息の危険があると指摘されています。

鼻づまりのある方、無呼吸が疑われる方は、必ず医師に相談してからにしてください。

鍼灸・マッサージは治療の代わりにはなりません

大事なことなので、はっきり書いておきます。

鍼灸やマッサージで睡眠時無呼吸症候群が治るわけではありません。

疑いがあるなら、まずは医療機関へ。

そのうえで、体の緊張をほぐし、休みやすい状態をつくるお手伝いはできると考えています。

治療は病院で日々のコンディションづくりは私たちと。

そんな関係がいいのだろうと思っています。

今夜、少しだけ睡眠を見直してみませんか。

眠りは毎日必ず訪れる健康づくりの時間です。

長さだけでなく、質にも目を向けてみる。

この記事が、そのきっかけになればうれしいです。

そして、ご家族のいびきが気になっている方。

ぜひ一度、本人に伝えてあげてください。

私自身、家族のあの一言がなければ、今も気づかないままだったと思います。